抜け毛の原因と白髪ハゲ対策

比較的若い時から白髪だった方が抜け毛が気になりだすと、ハゲの原因や対策についてろくに勉強もせずに、まず育毛剤を使い始めることが多く驚かされます。おそらく「自分は白髪家系だからハゲない！」と安心していたところに起きた想定外の事態に焦りが生まれるのでしょう。

ハゲの原因となる要素というのは複数存在します。そのため、自身の抜け毛の原因を特定せずに育毛剤を使用するというのは、効果が出ないだけでなく、ハゲの進行を促しかねません。
まずはどういったことが抜け毛の原因になるかを学ぶこと。そして、それからその原因に適した育毛対策を行うことが大切です。

抜け毛の基礎知識

ハゲを発症させる要因は下記のように大きく3つに分類できます。

「遺伝とか言われたらどうしようもなくね？」と落ち込まれた方、諦めないでください。ハゲはほとんどの場合、1つだけの要素が原因となって発症するのではなく、複数の原因が複雑に重なった結果発症します。つまり、例え遺伝がハゲを引き起こしている1要素であったとしても、他の原因を解決することによってハゲを改善することは可能なのです。ちなみにハゲの原因は上記以外にも存在します。
各原因とその対策については改めて解説しますので、まずは抜け毛の基礎的な知識をを身につけましょう。

抜け毛とはその名の通り、頭皮から抜けて落ちる毛髪のことをいいます。おそらくこれは誰でも知っていることですね。では、抜け毛とハゲの関係についてはどうでしょう。多くの方が「抜け毛=ハゲ」という認識を持たれているようですが、実はこれは完全に間違いです。

髪の毛にはヘアサイクル（毛周期）といって、1本の髪の毛が生えて、抜けて、また新たな毛髪を生成するまでの1連の活動循環があります。正常な髪の毛は「成長期→退行期→休止期」というヘアサイクルのステータスを移行しながら頭皮に存在してるのです。つまり、抜け毛があるということは、毛髪が正常に活動しているという証拠なのです。
頭皮全体には髪の毛が約10万本あり、このうちの約10％にあたる1万本は休止期といって、頭皮からいつ抜けおちてもおかしくない状態です。また、成人男性の1日の抜け毛の本数は大体50〜100本と言われています。そう考えると、部屋や洗面所に数本抜け毛が落ちていたとしても、落ち込むことなんてなくなるのではないでしょうか。

正しいヘアサイクルの頭皮というのは、抜け毛の本数と新しく生えてくる毛髪の本数のバランスがとれているため、常時10万本の毛髪を頭皮に保っています。しかし、何かしらの原因で、成長期を十分な時間経ずに停滞期・休止期に突入する毛根や、休止期から再び成長期に移行しない毛根が出てくることがあります。そうすると、ヘアサイクルのバランスが崩れ、抜け毛の本数が新しい毛髪の本数を超過するようになり、ハゲが進行するのです。

抜け毛の原因

それでは、ヘアサイクルのバランスを崩すことになる、抜け毛の原因について個別に解説していきます。
何度も言うようですが、ハゲは通常、いくつかの原因が重なり合った結果発症されます。ですので、ひとつの原因にとらわれて、その対策しか行わないというのはよくありません。思い当たる原因をいくつかピックアップし、優先順位をつけつつ同時並行的に手を打っていくのが最も効率的な育毛対策といえます。
育毛剤を使用する場合であっても同様です。育毛剤にもタイプがあり、その配合成分によって作用も異なってきます。まずは抜け毛の原因をしっかり理解して、その解決に効果のある育毛剤を使用するようにしてください。